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   8年目ゲームクリエイター・ムーブメント研究!

   ハ マ る 仕 掛 け を 作 る !

   第21回 「SSV」

   2004/08/30(mon) release

   配信元:ゲームのしくみ研究委員会
   http://www.n2gdl.net

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 もくじ

1・ごあいさつ
2・SSV
3・編集後記
4・おすすめの本

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■1・ごあいさつ
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 新しく登録して頂いた方、はじめまして。
 すでに購読していただいている方、おひさしぶりです。

 ゲームのしくみ研究委員会、委員長の新田です。

 このメルマガはゲーム業界8年目の私が、

・これからゲーム業界に入ろうとしている人
・ゲーム業界に入ってまだ日が浅い人
・人をハマらせるもの作りに興味のあるあなた

に向けて、情報発信することを目的として発行しています。

 また、ムーブメントつながりでビジネスモデル構築やマーケティング理論、
心理学、NLPなどにも非常に興味がありますので、これらの
「人をハマらせる」技術も、あわせて発信していきたいと思います。

 どうぞ宜しくお願いします!

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■2・SSV
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●SEX、SPEED、VIOLENCE

 今回は「SSV」という、人間の本能に根ざした3つの欲求についてです。

 SEX、SPEED、VIOLENCEの3つの頭文字をとって、SSV。

 単語から連想できると思いますが、けっこうあざとい概念です。


 あざとい映画監督は「観客はSEX&VIOLENCEを見せておけばそれ
だけで満足するのだ」などと言ったりしたとかしないとか…。

 それでは1つ1つ概要を説明します。

●SEX

 いきなりですが、性的欲求です。

 あえて説明するまでもないと思いますが…、性的欲求は人間の種の保存欲求
に根ざした本能で、しかも人間という種は年がら年中発情期という生物ですか
ら、この分野の商売はなくなることがありません。

 本屋にはたいていアダルトコーナーがあります。レンタルビデオ屋も同じ。
 インターネットを始めた中高校生がいくサイトは、自動的にアダルト(笑)。

 日本のPCゲーム市場はアダルトゲームで溢れ返っています。ゲーム内容が
コンパクトで済み安く作れるので、参入する会社も多い。競争が激しいので、
その分潰れる会社も多いですが。

 なぜ社会的にあまりいい印象の無いこのジャンルが消えてなくならないか?
それはやはり、安定して売れるからなんですね。


 聞いたことのある人も多いと思いますが、VHSとベータのカセットテープの普
及競争の決め手となったのは、アダルトビデオの普及が早かった方だった…と
いう話もあります。

 ベータの方がコンパクトで小さいのに対し、明らかにかさばる大きさのVHSが
なぜ勝ったのか? 不思議な勝敗の裏にはそんな話があったわけです。


●SPEED

 カーアクション、逃走劇、息をつかせぬ早い展開のストーリー…、速さは人
の心を「鷲掴み」にします。

 映画のトレイラー(予告編)がなぜああも人の心を掴むのか? それは1秒
にも満たない間隔で切り替わるカット割がそうさせるのです。

 本能的に人は、止まっているものより動いているものに焦点を合わせるよう
にできています。

 「敵」が迫っていることを早く察知するには、動くものを見なければなりま
せんし、「獲物」を狩るためににじり寄るには、その動きの変化をつぶさに見
なければなりません。
 これはDNAに刻み込まれた生物としての本能なのでしょう。


●VIOLENCE

 バイオレンス映画というと、まずは世界のタランティーノ監督。
 彼の映画からバイオレンスははずせませんね。バイオレンスが売りの映画監
督です。
 クンフー、ギャング、ウエスタン、ヤクザ、そういった過激な概念をモチー
フにして物語の骨格を作っているようですね。

 時に目を覆いたくなるような過激なシーンを作るのは、社会問題をはらんだ
表現であるバイオレンスという概念を利用した、彼のあざとさではないかと思
います。

 日本でバイオレンスを好んで使う映画監督は、世界の「キタノ」、北野たけ
し監督、それから遺作が問題作の「バトル・ロワイアル」である、故・深作欣
司監督ですね。

 それからゲームでのバイオレンスですが、日本のゲームは自主規制が激しい
のでそんなにどぎつい表現のゲームはありません。

 しかし海外はかなりきついものが多いです。特に米国では、「ゲームにバイ
オレンス要素を入れると売上がかなり上がるから入れろ」という風潮さえある
ようです。

 米国の裁判のニュースで「ビル・ゲイツから『もっとバイオレンス要素を高
めなければ、そのゲームはマイクロソフトからは発売できない』と言われ、拒
んだらゲームを開発中止にしろと言われた」という記事を見たことがあります。

 ビル・ゲイツが本当にそんなことを言ったのかは定かではありませんが、そ
の単語が裁判の審議のゆくえを左右するだけの力がある、ということは言えそ
うです。

         *     *     *     *

 この3つの要素、その中でもSEXとVIOLENCEはあまりにその影響
力が強いために、社会の中では禁忌に近い扱いになっています。
(それでも最近はその規制がかなり緩くなっていますが…)

 エンタテインメントの要素としては「使いよう」でヒットを生む要素になる
のでしょうが、次回からは、これらの要素から派生する「もっと効果的」で、
しかも「人にやさしい」概念について書いていきたいと思います。

(続く)

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■3・編集後記
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 とうとう出してしまった…。SSV。

 本当は「虎の子」扱いの概念なんですが、今後これらの概念を昇華させるに
はここで少し考えておかなければ、と思い、あえて書いてみることにしました。

 ということで、また次回!

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■4・おすすめの本
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 今週はなし。

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