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 「創作活動生活」への道を歩み出した人、続々と増えています。

 正直私にとって、サラリーマン生活は「光の見えない」生活でした。

 「自分が本当に作りたいもの」が作れそうにない生活だったんです。
 「自分が本当に送りたい生活」が送れそうにありませんでした。

 しかし希望の光を見出した今は、好きなだけ「自分が本当に作りたいもの」
に時間をかけています!

その方法を知りたい方はこちら ↓
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(購入者から寄せられた喜びの声を追加したんですが…)

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 ハマるしかけを作る! 8年目ゲームクリエイター・ムーブメント研究!
 第63回 「コスティキャンのゲーム論・解説(18)」 2005/07/04(mon)
△▲──────────────────── http://www.n2gdl.net/▲△

 ゲームのしくみの新田です。

 コスティキャンのゲーム論も、あと3〜4回くらいで終わりですね。

 これが終わったらもうちょっと肩の力を抜いて、ゲームに限らずエンタテイ
ンメント関係全般の面白い話をしてみたいと思っています。

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■コスティキャンのゲーム論・解説(18)
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●「ゲーム」を魅力的なものにする他の要素:ロールプレイ

 RPGは「ロールプレイング・ゲーム」の略ですね。

 「ロールプレイ」とは、「役割を演じる」ことを言います。


 要するに、RPGでは、与えられたキャラクタの役に「なりきって」ゲーム
をプレイするわけですね。

 ロールプレイでは、その「なりきる」ことが楽しい。


 例えば、ゲームとは違いますが、ブルースリーの映画をテレビでやっていた
翌日、学校にニセ・プルースリーが教室に3人くらいいませんでしたか?(笑)


 それから、北斗の拳のケンシロウの真似で「ほあたあ!!」とか「お前はも
う死んでいる」とか言って「ズブ!」と指を体に食い込ませてくる人はいませ
んでしたか?(笑)


 すごい人になると、生活自体にその「なりきり」を持ち込んで、人を呼ぶと
き指でクイクイとしてみたり、「きさまか!」とか「なれあいはせん!」とか、
マンガに出てくるようなセリフを常用するがいたりします(笑)。


 「なりきり」は、そのひとになった気がして、気持ちがいいんですねー。


 ここで注意したいのは、キャラクタに「感情移入」することと、キャラクタ
を「演じる」ことは違うということです。


 ゲーム内のキャラクタがどう考えるか考え、その通りに行動するのがロール
プレイです。


 コスティキャンはこう言います。


「ある意味では、感情移入はプレーヤーからキャラクターに向けた動きであり、
ロールプレイはキャラクターからプレーヤーに向けた動きと言える。両者は方
向が逆なのだ」


 だから、ひとり遊びのコンピュータゲームは、本質的にロールプレイをする
ことはありません。


 ゲーム画面を目の前にして、「役割を演じる」必要性がないからです(そん
なことをしてる人がいたら恐いですよね(笑))。


 じゃあロールプレイを促進することは、コンピュータゲームでは意味がない
のだから、使えないのか…テーブルトークRPGだけのものなのか…というと、
そうではないんです。


●ロールプレイの使いどころ

 ロールプレイは、MMORPG等のネットゲーム(特にファンタジー系)で
非常に大きく意味が出てくる方法論です。


 コスティキャンは、以下の3つをロールプレイの大きな効果として挙げてい
ます。

▼感情移入を強化する

 キャラクタと同じように考えようとすれば、自然とキャラクタに感情移入し
ます。


 例えば、これはごく原始的な例ですが、「善」と「悪」。


 キャラクタ作成のときに「善」と「悪」の属性設定ができるゲームはいくつ
もありますが、この設定ができるだけで、ゲーム内で「善人」を振舞ったり、
「悪人」を振舞ったり、プレイヤーの行動は変わってきます。


 特に「悪」を選んだとき、悪い振る舞いを意識的に行なう傾向は強いようで
す。

 悪のキャラクタならば、盗みをしたり、他人に切りかかって追い払ったりし
てもいいんだと、思うわけですね。
(悪はそういう存在という認識があるので)

 「悪」が悪を振舞うことで、行為とアイデンティティが一致し、感情移入が
促されるわけです。


▼ゲームの雰囲気を高める

 今あるネットゲームは、プレイ中、ゲーム世界と現実世界の壁はけっこう薄
いものです。「ゲームではこうだけど、リアル(現実)ではこうでさ…」みた
いな話がゲーム中にもよく話されます。

 しかしプレイ中、仲間同士で一生懸命かばいあったり、回復魔法をかけて助
け合ったりなどの役割を演じているとゲームに集中し「一緒に冒険しているん
だ。この世界の中で旅をしているんだ」という意識が高まり、ゲーム内での連
帯感が高まります。


 特にネットゲームはテーブルトークRPGのように相手のリアルの顔が見え
ないので、「自分のキャラクタを演じる」という行為が促されやすく、連帯感
もできやすいようです。


▼プレイヤー同士の交流を深める

 ロールプレイは一種の「芸」であり、それは他人がいるからこそできること
です。

 ネットゲーム内では、さまざまな特殊技能をキャラクタが持ちます。
 回復魔法、攻撃魔法、属性変化魔法、など。
 それらは「種族」というカテゴリで、得意不得意があったりします。


 そのキャラクタの技能の違いが、チームでの行動に役割分担を与え、チーム
ワークの気持ちよさを感じさせる原因になるわけです。


 そこで体験を共有した人たちは、おのずと交流が深まるというわけなんです
ね。


●本来的なロールプレイ

 実際のところ、コンピュータによるネットゲームでは、まだまだ本来的なロー
ルプレイ(役割を演じる)を促すところまではいっていません。


 「役割分担」によって、単純に世界の共有が行なわれているだけです。


 本来ならば、そのキャラクタに「なりきり」、しゃべる(打ち込む)言葉、
行動、考え方なども真似するのが、正しいロールプレイです。


 「演技なんて恥ずかしい」という壁を取り、もっと世界観にどっぷりと浸か
ることのできるゲームシステムを考えることができれば、ネットゲームはさら
に面白いものになるのではないかと思います。


  →ゲームを分析するときは、「このゲームで、プレーヤーにロールプレイ
   させるための仕掛けは何か。どのような演技が可能で、どのような演技
   を狙っているか」ということを考えなければならない。

(続く)

コスティキャンのゲーム論はこちら。
http://www.n2gdl.net/topics/topic004/main.html


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■編集後記
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 「ゲームのしくみ」では、広く相互リンクをしてくださる方を募集しており
ます。


 ゲーム関係はもちろん、映画や小説など、エンタテイメント関係の方でも喜
んでリンクさせていただきます。
(ただし好ましくないと思ったものは、お断りしています)

 リンクしてくださった方のサイトを見て、「サイトのよいところ」を綴った
ひとことコメントを加えております。

 「リンクしてもいいですよ〜」という方はぜひ!!

お礼に「無料のなにか」もありますよ↓
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 ということでまた次回!

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■お客さまの喜びの声!
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#Loppa さん

はじめまして、メルマガの愛読者の一人です。

単刀直入に感想だけ投稿させていただきます
とにかく感動しましたー! ありがとー!
ちょっと高いかなーと思って、今まで購入をためらっていたことを激しく後悔
しました

「もっと早く買っとくべきだった!」と。
すっごく役に立ちました。

どれも貴重なレポートなんですが、個人的には「宮本論」と「企画書の書き方」
が一番印象に残っています。

一番よかったのは、やっぱり「読みやすくて、わかりやすい」ってことですね。
まさに、中学生でも理解できる文章で明確な答えが示されていたので、一気に
読みきってから何度も読み返しました。

次のレポートも期待しています。がんばってください!


OYAJI さん

どのレポートも大変参考にさせていただいておりますが、
特にためになったのが「宮本茂論」です。
現在のゲームからだんだん薄れてきてしまっていた、
「単純なのに面白い」要素が分かりやすく説明され、
目からうろこです。
次回のレポートも是非購入したいと思っております。


hasegawa さん

こんにちは、はじめまして。
ゲーム企画書の書き方 -基礎編- を購入させていただきました。
内容はというと、非常に役に立つものばかりでとてもタメになりました!
わかりやすかったのも好印象です。
このレポートを読むまでは、「(ゲーム)企画書」には難しい印象しか無かっ
たのですが、読み終えて、
『目からウロコがぼろぼろ落ちました!』
あまりに感動したので、メモ帳にポイントを書き写し、電車の中などでいつも
にらめっこしています。(笑
さて、基礎編があるということは、当然応用編を出すのですよね?
(とプレッシャーをかけてみる)
いやいや、冗談はともかくとして・・・
メルマガや他のコンテンツもとても楽しみにしています!
頑張ってください!!


小倉 さん

○印象に残ったレポート名
「ゲームプログラマの哲学」
「シンプル・プログラミング・スタイル」

○感想
 どちらもプログラムに関連する技術そのものではなく、
作業する上での考え方について書かれているのが逆に新鮮で、
他の書籍やWebサイトでは、なかなか得られない情報が
レポート化されていると感じました。
 何となく意識している事が、文章として書かれていることで、
より明確に認識することができました。
 「ゲームプログラマの哲学」では、プロ意識や仕事の質といった
仕事としてプログラムを行う上で、絶対に意識してくる事について
指摘してあり、プログラマとしての心構えを再認識させられました。

 「シンプル・プログラミング・スタイル」では、
いかに効率よく作業をしていくか、という点を、
達人プログラム環境の紹介を通して知ることができ、
非常に参考になりました。
 『nami2000』など、実際のツールを紹介しているのも、
実用的でした。

 また、“理想的なプログラムの考え方”で紹介されている理想は、
プログラマとしては、痛いほど分かっているのですが、
いつのまにか逸脱していることに、レポートを読んで改めて
実感し、その後のプログラミングでは、
“理想的なプログラムの考え方”の理想に沿うことを
強く意識するようになりました。


ハンニャ さん

「ゲーム企画書の描き方・基礎編」を購入しました。
僕は何から書いていいやらさっぱりな状態だったのですが
企画書を読む人へ印象づけることが重要だとわかりました。
これを読みながら考えをまとめていくと、自然と書きたくなります。


コミネト さん

Game Desing Tips 48を購入させていただきました。

以前に宮本茂論を購入させていただき、とても面白かったので、こちらも購入
させていただきました。
アマチュア製作者なのですが、疲れた時に読むなどして、気合に変えています。

私は特にインタラクティブ性というものに興味がありして、そのことに関する
いくつかの重要な事を指摘されていたので非常に勉強になりました。
インタラクティブ作ろうの章で、音声、視覚、触覚、これらを複合的にレスポ
ンスすることで、プレーヤーは感覚的な面白さを感じるとありますが、私もこ
れに非常に共感しまして、感覚のシンクロ感が人間の快感のスイッチではない
かと思っています、音楽にシンクロして画面が動き、文字が表示されることに
とても心地よさを感じますし、ゲームはこれに、こちらからの働きかけに対し
てのシンクロ感を提供できるという意味で優れたメディアだと思います。

それらの人間の欲望や快感などを収集分類すれば創作のヒントになるのではな
いかと考えていたのですが、やはりなかなか難しかったのですが、このGame De
sing Tips 48で沢山の指摘がされており大変参考になりました、購入してよかっ
たです。

▼ほかにもたくさんの方々から感想をいただいています!
(ありがとうありがとう!!)
http://www.n2gdl.net/voice/vioce.htm

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■ゲームのしくみ セットパッケージ情報
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 デベロッパーズセットを購入したシゲルさんより。

>印象に残ったのはズバリ全てです。どれもクオリティーが高く最高でした。


 現役のゲーム開発会社やゲーム専門学校にも買って頂いております!


 本屋には置いていない、サイトでだけ売っている情報です。
 「高密度の気づきがある!」と好評です。

http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm#setlist

●ゲームデザイナーズセット
・Gamedesign tips48
・宮本茂論

●プランナーズセット
・Gamedesign tips48
・宮本茂論
・ゲーム仕様書の書き方−基礎編−
・ゲーム企画書の書き方−基礎編−

●デベロッパーズセット
・Gamedesign tips48
・宮本茂論
・ゲーム仕様書の書き方−基礎編−
・ゲーム企画書の書き方−基礎編−
・プログラムの達人1〜3セット

 興味のある方は、以下のURLよりどうぞ。

http://www.n2gdl.net/bookshop/gametips48/gametips48.htm#setlist


それぞれ単品でも購入できます。
詳しくはサイトにて。

http://www.n2gdl.net/

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■これをヒントにゲームを作れ!! お薦め書籍
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 ゲーム開発で役に立つ本を紹介しています。
 以下のURLからどうぞ。

http://www.n2gdl.net/topics/topic003/index.html

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■バックナンバー
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 バックナンバーはこちらで見ることができます。

http://www.n2gdl.net/magazine/index.html

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 新しく登録して頂いた方、はじめまして。
 既に何度も読まれている方、ありがとうございます。感謝です!

 ゲームのしくみの新田です。

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・これからゲーム業界に入ろうとしているあなた
・ゲーム業界に入ってまだ日が浅いあなた
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心理学、NLPなどにも非常に興味がありますので、これらの「人をハマらせ
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 みなさんと一緒に紙面を作りたいと考えています。
 ご質問ご意見はお気軽に。

 フォームから送れます。「感想」「意見」などをタイトルにしてどうぞ。
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