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■特集:「超初心者のための」ゲーム開発

■ゲーム作りの障害になっているもの(2)

「作れない理由」。

1・プログラムが組めない(組む気にならない)
2・理想とするゲームの規模が大きい
3・クオリティが出せない

ではまず、プログラムについての解決策を考えてみましょう。

●1.プログラムが組めない(組む気にならない)

「プログラムは覚えることがたくさんあって面倒」
「文系なのでとても手に追えない」
「ゲームをすぐに作りたい」

という方! 以下の方法でゲームを作ってみてはどうでしょう。

1−1:ツクールを使う

現在、プログラムが組めなくても、ゲームツクールでゲームを作ることができます。
種類もさまざまで、RPGツクール、シミュレーションゲームツクール、格闘ゲームツクール、アドベンチャーツクールなど、種類も様々なものがあります。

既存のジャンルを作りたいなら、これらのツールを使ってゲームを組むといいでしょう。
プログラムをすることなく、データを入力するだけでゲームを作ることができます。
もちろんデータを揃えるだけでも大変ですが、ゲームの内容を作ることに集中することができるのは大きなメリットです。
絵や効果音の素材集を提供しているサイトも数多く存在するので、素材に困ったら探すこともできます。

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1−2:ゲーム用スクリプト言語を使う

作りたいジャンルがツクールにない、ツクールでは作れないアイデアがあるのなら、HSPなどのゲーム用スクリプト言語で作る方法もあります。ゲーム用スクリプト言語は簡易言語とも言い、C/C++などの高級言語と比べて、単純な構造でゲームを組み立てることができます。

高級言語は完全に作る内容をコントロールできますが、用意しなければいけない処理が非常に多く、ゲームを構築するための準備期間がかなりかかります。
それに比べスクリプト言語はあらかじめ作るものの内容が絞られている分、処理が少なくなります。

例えば、高級言語では画面にグラフィックを表示する際、ハードを直接叩くか、数多くの手順を踏んで表示の準備をすることが必要ですが、ゲーム用スクリプト言語なら「グラフィックを表示する命令」を呼び出すだけでOKです。

ほか、よく出回っているのはADVゲーム用のスクリプトシステムで、文章と絵の制御に特化した作りになっています。

いずれにしろ、ゲーム用スクリプト言語を使えば、本格的にプログラムを覚えなくてもある程度の規模のゲームなら作ることができます。

Hot Soup Processorのページ
ONION software Copyright 1997-2003(c) All rights reserved.
http://www.onionsoft.net/hsp/

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1−3:FLASHを使う

 手っ取り早くゲームを作り、手っ取り早く公開するための最短ルートは、FLASHでゲームを作ることです。FLASHは2003年現在、オンラインユーザーに98.3%の普及率を誇っています。
 FLASHはMacromedia, Inc.から発売されているウェブ用オーサリングツールで、ほとんどの方がFLASHで作られた様々なデモを見たことがあると思います。

 FLASHは通常、ウェブページのインタラクティヴなインターフェイスとして使われたり、簡単なアニメーション再生に使われていますが、「アクションスクリプト」というスクリプトを記述することで、ゲームを作ることも可能です。

 アクションスクリプトはC/C++などの高級言語と似た仕様になっており、多少とっつきづらいかもしれません。しかしそれを書く分量は高級言語と比べてかなり少なく、割と少ない労力でゲームを作ることができます。
 FLASHはまずGUIの操作を覚え、それからアクションスクリプトへ移行しなければなりませんが、高級言語を覚え、処理を書き溜めていく時間に比べれば、はるかに少ない時間でゲームの完成にこぎつけることができると思います。

 また、FLASHはウェブオーサリングソフトとして動作が安定しており、各ユーザーのマシン環境によって動作が違うという不具合が起きません。DirectXやJavaではクリアに時間がかかるこの問題が、FLASHではほとんど気にしなくていいのです。これは大きな強みでしょう(アプリケーションとして作ったソフトを商業目的で販売するには、無償配布ライセンスが必要となります)。

(c)1995-2003 Macromedia, Inc. All rights reserved.
http://www.macromedia.com/jp/software/flash/

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 いかがでしょうか。
 自分に合ったゲーム開発方法がありましたか?

 ゲームを作るのが初めての方には、まずは最初のステップとして、小さな規模のゲームから作ることをお奨めします。
 小さなものでも完成させることで自信がついてきます。
 そうすれば、もっと難度の高いものに挑戦する意欲も湧いてきます。
 まずは小さなものから作りましょう。
 理想のゲームのためのステップです。

 「もっと高機能なゲームを自分で作りたい!」
 「ゴリゴリにプログラムを組まないと作れないゲームなんだ!」
 「やはりコンシューマレベルで作りたい!」

 そんな方は、高速なプログラムを組むために、プログラムを覚えなければなりません。
 ビギナープログラミングについての説明はまた別の機会に譲ります。

 次回は、「2・理想とするゲームの規模が大きい」の解決です。
 今回説明しきれなかった「ゲームの規模」、「絞り込むこと」については次回以降で説明します。

2003/04/03up

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